#02
【空乃二】物言わぬモノは物語る。
残置物には生き様と死に様が滲んでいく。
兎にも角にも掃除をしなければならない。先ずは一部屋空にしてストックヤードにする。ゴミは軽く分別して運び易い場所に集めておくと後で楽だ。
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服や布団などの布類は重いし嵩張る。業者さんに処理を頼む場合m3で見積もる為、布団などは空気を捨てるのに金を払っているみたいで悔しい。
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陶器やガラス製品などは状態が良ければ売れる。かと思いきや全くそんな事はなかった。余程のブランドか名物でなければ業者さんは値を付けてくれない。
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古い家ならば箪笥の洗礼を受けるだろう。この空き家は10棹あった。それらは全てバラして薪にした。余談だが、タンスはかつて棹(長い棒)に通して運んでた為、単位が棹(さお)となる。
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宝探しは空き家探索の醍醐味だが大抵は空振りに終わる。目ぼしい物は前もって回収されているからだ。只、こういった玄人好みの民芸品はゴロゴロしている。ガラクタに価値を見出せる人間は幸いである。
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2階だけでコレである。一階も含めれば更に悍ましい量になるだろう。ので、空き家を買う際はゴミ処理に関して一考しなければいけない。
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3,136,000
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